トップページ > 予防歯科
予防歯科は、一般にスウェーデンのイエテボリ大学で確立したと言われています。星野歯科クリニックではそのシステム、方針を取り入れ、1979年の設立以来、早くから予防歯科の普及に取り組んでいます。
歯が抜ける原因のほとんどは虫歯か歯周病です。ここでみなさんに知っていただきたいのは、「正しいブラッシングと定期検診を行っていれば、本当に予防できる」ということです。
いつまでも自分の歯でしっかり噛めるように、正しい予防を実践してください。当クリニックがお手伝いします。
バイオフィルムとは?
バイオフィルムとは、歯の汚れなどが集まってできたものがヌルヌル、ネバネバした塊(細菌の膜)となったものです。このバイオフィルムが虫歯や歯周病の原因となります。
バイオフィルムは、台所やお風呂のパイプなどのヌメヌメと同じで、薬だけでは簡単にとれません。きれいにするには、薬を使ってこすって潰して薬をつけないと取ることができません。まずは、日々の歯磨きでバイオフィルムの付着を防ぐのが非常に重要になります。
毎日の歯磨きでバイオフィルムをとることができますか?
毎日の歯磨きだけでは、バイオフィルムの付着を完全に防ぐことはできません。セルフケアでは歯の隙間や磨きにくい場所の汚れを完全に落とすことは困難です。磨き残したよごれは、時間が経つにつれより強固なバイオフィルムとして歯や歯ぐきに付着します。
デブライトメント 〜歯科医院での定期的なクリーニング〜
歯ブラシでは除去困難な歯と歯ぐきの間のよごれを、洗浄・除去して細菌の量を炎症が起こらない範囲に抑えていきます。
歯と歯ぐきの間の歯周病菌の働きを弱めるデブライトメントを月一度程度繰り返すことで歯周病を改善させることが可能になります。
位相差顕微鏡
星野歯科クリニックには、歯科衛生士が10名程度在籍しており、予防に関する個別メニューをもとに、口腔内検査からブラッシング指導、歯石除去など、患者さんのお口の健康をサポートしています。
口腔内の歯周病菌やカビ菌を、今はどういう状態なのか、これからどういう状態になっていくのか、位相差顕微鏡により検査します。菌の状態を見ることにより、治療説明もスムーズに理解でき、また、治療後は口腔内の改善状況が理解しやすくなります。
位相差顕微鏡でみたお口の状態
自分では「できている」と思っていても、指導前のほとんどの人ができていないのが歯磨きです。正しいブラッシングを身につけることで、歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことができます。
歯科医師、歯科衛生士などの専門家により、器具とフッ化物入りペーストを用いて、すべての歯面の歯肉縁上および縁下1〜3mmのプラークを機械的に除去する方法です。虫歯、歯周病の予防管理を目的としてシステム化され、現在多くのリサーチに裏付けられて着実な臨床実績を上げています。
虫歯予防になぜフッ素が有効かというと、歯牙の表面であるエナメル質は、ハイドロキシアパタイトを有した結晶構造でできており、そこにフッ化ナトリウムを塗布することで化学変化が起き、ハイドロキシアパタイトがより酸で脱灰しにくい性質のフルオアパタイトに変化するからです。
そのため、1回のフッ素塗布より2回というように複数回が有効であり、なおかつ毎日のブラッシング時にフッ素配合の歯磨き粉を使用することはとても有効です。
当クリニックでは、3か月に1度の定期検診をおすすめしています。どんなに上手に歯磨きをしていても、自分だけでは落としきれない汚れをプロの手で除去するとともに、口腔内全体の状態をチェックします。