正しく噛めていますか?
シロナソグラフアナライザー測定風景
「正しく噛めていますか?」という問いに、健康に生活しているだいたいの人は、「はい」と答えるのではないでしょうか。ですが、意外と正しく噛めていない人は多く、それが原因で、虫歯、頭痛、肩こり、胃弱、顎関節症、発語障害などを発症しているケースもあります。
右の写真は、シロナソグラフアナライザーという食物を噛む運動を測定する装置で、専用のアンテナを装着した後に下顎前歯部分に専用のマグネットを接着し、ガムなどを噛みその運動の軌跡を表示します(下図)。
正しく噛むということ
では、正しく噛むというのはどういうことでしょうか。難しく言うと「咀嚼(そしゃく)」という言葉になり、食物をしっかり噛み砕き、すり潰し、唾液を分泌させながら呑み込みやすい大きさにし、体内で消化吸収しやすくする運動のことです。
このあたり前にできていそうな運動が、噛み合わせの悪さなどに阻害され、正しく咀嚼できていない人が多いのが実情です。
治療方法
上記のような咀嚼運動を、目で見て分かるようにしたのがシロナソグラフアナライザーです。
一般の方では、上の図を見ただけではどこがおかしいかは分からないでしょうが、咀嚼を学んだ歯科医師であれば、「奥歯の一部に円運動を妨げる要素がある」、「右の歯列で噛み合わせがうまくできていない」など、咀嚼の現状を理解できます。
治療方法は、解析結果をもとに歯の一部を軽く削る、軽く角度をつけるなどが大半で、それだけで咀嚼運動が正しく改善されるケースが多くあります。
正しく噛み、おいしく食べ、健康な生活を送るために、まずは一度、咀嚼測定されることをおすすめします。